犬の生き方、動物の生き方態度を通して学んだことが多かった。必死になって生きている。何をするにも一生懸命だ。

一生懸命生きる　これがぼくらのおしごとです

ぼくらには、いろいろやることがあるんです。

ご飯を食べる

これはもっとも大切なことです。一生懸命食べます。

うんこをする

つぎに大切なことです。一生懸命ウンコします。

ぼくらは何でも一生懸命です。一生懸命じゃないと生きてゆけないからです。

　　　　　　　　　　　ほえる

これも大切なことです。一生懸命ほえます。
玄関の外にあやしい人がいます。身をまる
ためです。死を決して闘うときもあります。

ねる

一生懸命寝ます。

一生懸命に生きることがぼくらの仕事です。それ以外何もありません。喜んだり、悲しんだりもします。
全部一生懸命です。それしかありません。そしてぼくらにとっては、あたりまえのことなんです。
一生懸命に生きる。死ぬまで生きる。理由はありません。

あるとすれば、今生きているから、ただそれだけです。生きているから一生懸命に生きるです。
ぼくらの世界には、お礼を言ったり、あやまったり、ねたんだりすることはありません。かっこつける
なんてことももちろんありません。必要がありません。

後悔などという言葉も知りません。精一杯生きていますから。食べ物がなくなり、病気になったり、車に
はねられたりしたら、死ぬしかありません。苦しみながらそれでも最後の一瞬まで一生懸命生きます。
それしか知りませんから。死ぬということは生きるということと同じことです。

彼らの生き方を見て、多くのことを学びました。人と動物、同じ生命を持ち、生きている。根本的に
違うところは、彼らは生まれると同時に死があることです。その中で必死に生きている。自分のことは
自分で守る。それができないときは死ぬしかありません。あたりまえの状況の中で生きています。

たくさんの犬たちと暮らしています。言葉が通じない分苦労していますが、楽しいです。家族というより宝物
大切なものになってからそう感じるようになりました。十分に楽しませてやりたいと思っています。そして
最期はきちんと見届けてあげたいと思っています。